応援ありがとうございます!

M3ショーティ「男ゴコロを擽ぐるショットガン論」

Y氏のM3ショーティカスタム。
背景のウッドランドの迷彩服はY氏が
中学生時代から着用のビンテージもの

 

 今回、「男ゴコロを擽ぐるショットガン論」と称し、友人Y氏のメインアームである「東京マルイエアコキショットガンM3ショーティ(カスタム済)」をレビューしながら、サバゲーにおけるショットガン「M3ショーティ」の魅力と私の個人的な持論(熱い想い)を勝手に展開していこうと思う。

(ショットガンの「かっこいい」ところ)

 先ずは一番大事なところを語りたい。何はともあれ「かっこいい」のだ!

 ブッといバレル、コッキングレバー、ショットシェルの外観、「弾の装填、射撃時のガチャコンというコッキングアクション」、「問答無用で相手を吹っ飛ばず射撃シーン」がとにかく、かっこいいのだ!

 セミオート、フルオートに多弾マガジンが主流の今般のサバゲーバトルの中、1発毎コッキングする操作やショットシェルマガジン(3発×10回射撃可能)の廃莢や装填等は確実にハンディとなる。しかし、この操作を緊迫したバトル中であえてやりたいのだ!ガチャコンとやりたいのだ!ショットシェルを装填したいのだ!理由は何度も言うが、かっこいいのだ!そして自分に酔うのだ!ロマンなのだ!

(ショットガンのサバゲーにおける有用性)

 映画ではよく「スワット」「レンジャー」「シールズ」等の警察や軍隊の特殊部隊が建物内に突入するシーンや、ジャングルでの戦闘シーンで殆どの隊員がアサルトライフルを持っている中、たまにショットガンを持って戦っている隊員(皆んなと違うところが先ずカッコイイ)を見かける。特に印象に残っているのが、映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」で主人公のブルース・ウイルス率いる部隊が、民間人を連れてジャングルを移動中、先頭を務める隊員がアサルトライフルを背負い、手にショットガンを持って突然の接敵に備えながら部隊を先導していたシーンである。ご存知の通り、ショットガンは「接近戦」特に「出合い頭」にめっぽう強いのだ。突然敵に出合った瞬間、いきなり複数の弾を相手に浴びせる事ができる。

この利点が正にサバゲーにおける以下のような「強み」である。

●見通しの利かない「バリケートエリア」や「ブッシュエリア」、「CQBエリア」を移動する際の「出合い頭の突然の接敵シーン」がフルオートやセミオートには無い、実銃同様ショットガン独特(3発同時発射)の「威力」を発揮する事ができる。

●3発同時発射し、弾道が適度に散る事により、サイトを見ず、咄嗟に銃口を相手に向け、しっかり狙わず適当に撃っても当てる事ができる。

●ブッシュに潜んだ敵は、一発毎撃っても枝や葉っぱに当たってしまう可能性があるが、ショットガンは一瞬に3発を相手に浴びせる事ができるので仮に2発はブッシュに阻まれても残り1発は通り抜け、ヒットさせる事ができる確率が高い。

●「3発同時」「適当に撃っても当たる」と言う利点は、自分と敵のお互いが相手の存在を認識し、遮蔽物で防御しながらの「撃ち合い」において、非常に有利に戦いを展開する事ができる。遮蔽物に身を隠しながら「一瞬だけ顔を出し、1発(ショットガンは3発!)撃ってすぐに遮蔽物へ隠れる」と言う「ヒット&アウェイ」ならぬ「ショット&アウェイ戦法」にうってつけなのだ。ヒットできなくても敵は自分が隠れている遮蔽物に一気に3発の弾が着弾する恐怖で反撃や進行を躊躇するに違いない。又、セミオートやフルオートは複数の弾を相手に浴びせるには顔、肩、腕、銃を一定時間遮蔽物から「露出」させなければならない。「撃ち合い」ではこの「露出」が命取りになる。前述の「ショット&アウェイ戦法」は自分の被弾確率を抑えながら敵にプレッシャーを掛ける事により、「相手を倒す」以上に「自分が生き残る」と言うサバゲー究極の任務(自身の命をチームの為に捧げるソルジャーもいるが)を完遂できる確率が高くなるという大きなメリットがある。

●最後に伝えたいのが前述の「撃ち合い」のところでも熱く語らせて頂いた「自分が敵からショットガン(3発同時発射)を喰らった時の怖さ」である。敵からのセミオートやフルートの射撃は運良く初弾が外れ、発砲音や着弾音を察知すれば次弾や着弾修正(フルオートも着弾修正はある)までのほんの僅かな時間で遮蔽物に身を隠す事ができる場合がある。又、発砲音がしてから着弾までのほんの僅かな時間でも、瞬時に体を移動させ弾を回避できる場合もある。この2点を考慮しても、3発同時に襲いかかる弾は先ず「初弾で当たる確率が高い(怖い)」、「瞬時に逃げたり、身を屈めても、適度に散らばる3発の弾は「面を制圧する」効果があるので、とても対応しづらい(怖い)のである。「敵はショットガンを持っている」という事が分かり、次弾装填(コッキング)の時間を与えてしまうと、「また、3発が同時に襲ってくる」という恐怖から身動きが取れなくなるのだ。

(友人Y氏の東京マルイM3ショーティについて)

●「ストック無しのピストルグリップ」について

 M3ショーティを語る上で絶対に外せないのが、「ストック無しのピストルグリップ」というスタイルについてである。ストックが無い事によってしっかりと銃をホールドできる肩当て射撃はできないが、その点とトレードオフで手に入れたのが「抜群の取り回しやすさ」である。この「取り回しやすさ」は前述したショットガンの「強み」を「接近戦」「ブッシュエリア」「CQBエリア」等での戦闘時に倍増させる効果がある。

 この「ストック無しのピストルグリップ」はエアコキショットガンの弱点である「重いコッキング」をカバーする事もできる。ストックありのエアコキショットガンは肩は固定されているが実際にコッキングする時はコッキングする方の腕一本の「引く力」に頼る事になる。これに対し、「ストック無しのピストルグリップ」はコッキングする方の腕の「引く力」に加え、ピストルグリップを握っている方の腕の「押す力」の両方を併用する事ができる。この方法を上手く使うと様々な体制で、スムーズにコッキングする事ができる。又、慣れてくるとこの両腕の力により通常より軽くコッキング(労力は同じだが両腕なので軽く感じる)する事ができるようになる。特にY氏の銃は「強化スプリングへの交換」のカスタムをしており、このメリットを大きく享受している。

●射撃性能について

 Y氏はM3ショーティを一部カスタムしている。主なカスタムポイントは前述の「強化スプリングへの交換」と「タイトバレルへの交換」の2点である。

先ずは箱出しノーマルの射撃性能をざっくり説明する。弾の散り具合(面制圧効果)を、「手のひら(直径15㎝)」、「ヘッドショット(直径30㎝)」、「マンターゲット(直径50㎝)」、「進行ストップ(直径100㎝。ヒットさせる事は難しいが敵を威圧し進行を思い止まらせる)」と定義し、話を進めて行きたい。

箱出しノーマルの0.2g弾使用時での各射撃距離の大まかな散り具合は、10mで「手のひら」、20mで「ヘッドショット」、30mで「マンターゲット」、40mで「進行ストップ」である。

Y氏カスタムの0.2g弾使用時では、10mから20mで「手のひら」、30mで「ヘッドショット」、40mで「マンターゲット」、50mで「進行ストップ」であり、各距離で適度な散り具合(面制圧効果)を維持しつつ、弾の直進集弾性がアップしている。

又、やや射角を付け、0.25g弾を使用すると、10mから30mで「手のひら」、40mで「ヘッドショット」、50mで「ギリギリマンターゲット」といった感じで直進安定性は更に向上した。

試しに0.28gをやや射角を付けて使用したところ、10mから40mで「手のひら」と纏り過ぎてほぼ散らない(面制圧効果が低い)といった結果だった。

この散り具合(面制圧効果)をどう捉え、どう判断するかが、1発毎発射する他のエアガンには無い楽しみの一つである。因みにY氏はこの銃を0.2g弾で運用しており、一番美味しい「散り具合」を「ヘッドショット」とし、その距離をサバゲーで一番多い交戦距離である30mで発揮するスタイルをチョイスしている。

(最後に)

 ショットガンの「ロマン」を追いながら、更にサバゲーでその威力を発揮するには、何といっても「チームプレイ」が一番である。ショットガンナーは単独行動させるより、サブマシンガンメインの隠密裏取り部隊や、アサルトライフルメインのアタッカー部隊の「先鋒切り込み役」や、撃ち合いでの生存率の高さを活かして敵の注意を引く「おとり役」、スナイパーチームの「護衛役」等が適任といえる。他のウエポンとサポートし合うことで互いのデメリットをカバーし、且つ其々の銃の強みを思う存分発揮できるような状況を作る事により、サバゲーがより楽しくなる事は間違いない。

 実際に私もY氏に「狙撃するからボディーガード頼むわ」と然りげ無く依頼し、スナイパーが苦手な「側面や背後から突然現れる敵との接近戦」の恐怖から解放されて悠々と狙撃を楽しみ、私の背後から敵が接近してきたピンチの時にショットガンナーのY氏がその敵を倒してくれた(詳細はブログ開始経緯参照)という経験もした。

Y氏へ「また頼むわ」   終わり

コメント

  1. 無骨さ、力強さと不器用さ、黒光りした太いシルエット、漢(おとこ)の武器。
    これがまたY氏のたたずまいにピッタリなんだな。

    “言葉はいらない。
    ただヤツがそばにいるならそれでいい‥”

    M3SもY氏も、
    「代え難き信頼」
    の象徴のような存在ですね。

    返信削除
  2. ボルト兄弟さんのコメントに私がこの記事で一番伝えたかった事が集約されています。ハードボイルドタッチの力強いコメントありがとうございました。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

若きイケイケアタッカーの後を追うオジサン(筆者)!

第12回 ソルジャーコレクション〜ARES  Amoeba

0.2g弾&強ホップでロングレンジを狙う!