初めて行くサバゲー場の緊張感が堪らない!
フィールド端のブッシュ内で身を屈め 敵からの攻撃にビビりまくる筆者 |
今回、千葉県にある、とあるサバゲー場に初めて行ってきた。いつも行くサバゲー場とは違い、地形を全く把握できていない中での戦闘となった。この「地形を把握できなていない」という状況はとても貴重であり、この状況をしっかり楽しんだのだ。「いつ何処から敵が現れるか、全く検討がつかない」という緊張感が半端無く、ゲームとゲームの間の休憩時間は、身も心も疲労困憊状態(幸せ!)であった。メインアームはいつものM14 とVSR10Gスペ、サイドアームはソーコムMK23。地形が全く分からないので、やはり連射ができるM14をメインアームとして使用した。
(ゲーム開始前のフィールド視察)
この時間が堪らなく楽しい。初めてというドキドキ感と、このフィールドで実際にバトルする状況を想像しながら、歩き回る。フィールドはなだらかな起伏はあるも、ほぼ平坦。ブッシュは上の部分が剪定されており、エリアにより高さが腿、腰、胸、頭という具合であった。ブッシュは全体的に濃く、ブッシュ内を通り抜ける事は困難なレベル。ブッシュエリアには小道があり、この小道を使えば、音も無くスムーズに行動できる。しかし、敵も使用し、警戒すると思われるので、十分な注意が必要。濃いブッシュと小道の状況が、実質的にバリケによるCQBエリアと同じような状況であった。当然フラッグの位置も、この「ブッシュCQB(勝手に名付けた)」を抜けたすぐ近くであり、私が得意なフラッグからある程度距離を取った守備狙撃はできないようである。そしてブッシュエリアがメインの平坦なフィールドは私好みの遠距離(最低30m以上)射線が少ない事に気付く。ブッシュの背が低いエリアはある程度射線は通るも、自分の位置を隠す事は難しい。自分の位置を隠す事ができる背の高いブッシュに入ると目の前はCQB状態であり、遠距離狙撃はできない。いつも行っているサバゲー場を思い返すと、ブッシュが濃く遠距離射線は少ないと感じていたが、山岳フィールドの為、高低差が大きく、「撃ち下ろし」や「撃ち上げ」の遠距離狙撃が案外できるポイントが多い事に逆に気付かされた。そう言えば、いつも行っているサバゲー場に千葉県から遥々やってきた方に、私が「何故、千葉県は楽しそうなサバゲー場が沢山あるのにここまで来るのか」とお聞きしたところ、「高低差を求めてきました」との回答を受けた事を思い出した。その方の銃は「M14EBR」で、私が本日メインアームとして使用する「M14」を近代化改修したモデルであり、コテコテのスナイパーであった。当たり前の話だが、高低差があるという事は「高いところと低いところの間」や「高いところと高いところの間の谷」には、何も無い空間がある。この空間が私好みの遠距離射線を生み出していたのであると、しみじみ感じた。とは言え、今日戦うのはこのフィールドである事を思い出し、「あーでもない、こーでもない」とウダウダ検討したが、これと言った作戦を思いつく事ができず、実戦開始となった。
第1ゲーム(カウンター戦・無限復活)
小心者の私は「敵に背後だけは取られたくない」という思いから、フィールドの端をグルッと進行する事に決めた。因みにカウンター戦が初めてな私はいつものように安全第一で行動してまい、カウンター戦の醍醐味である「ヒットを恐れずガンガン攻める」という楽しみ方が分からず、トンチンカンな立ち回りをしてしまった。案の定、フィールド中央付近で皆さんが派手に撃ち合っている時に、一人でフィールドの端をコソコソとビクビクしながら進行してしまい、ゲーム終了まで、接敵せず、森の中のソロハイキング状態となってしまった。自分のいるエリアや時間帯によるメリハリの効いた立ち回りが全くできなかった。
第2ゲーム(フラッグ戦・表)
私はフラッグの守備の任務を選択。前述のように、「ブッシュCQBを抜けたらすぐフラッグ」という状況から、大好きな遠距離狙撃は諦め、フラッグから3m程離れた濃いブッシュ内で一番効果的でチームに貢献できる「待ち伏せ(アンブッシュ)」をする事にした。「濃いブッシュ内」「射撃姿勢はプローン」「使う銃は消音性抜群のソーコムMK23」という「最強アンブッシュ黄金3点セット」での待ち伏せだ。ゲーム開始から5分程経過した時、きました、きました、敵のアタッカーが!敵の姿は見えないが、音で索敵。敵アタッカーは「突撃してくるか!」と思いきや、一度真横へトラバースし、私から見て左側に回り込み、あえて遠回りしてフラッグにアプローチする模様。私は、確実に仕留められる射線と距離まで引きつける事(アンブッシュの基本)にした。そしてついに敵アタッカーは身体全体を露出させ、小道を利用し、スーとフラッグに近づいてきた。
距離3m、私はトリガーをワンタップ!敵アタッカーは「ヒット!」と気持ちよくコールしてくれた。この「最強アンブッシュ黄金3点セット」をかい潜れる敵アタッカーはいないのでは!自我自賛させて頂きますが、完璧なアンブッシュでした(ニヤニヤ)。
その後、敵の他のアタッカーは現れず、そのままゲーム終了。
第3ゲーム(フラッグ戦・裏)
今回も守備の任務に就いた私でしたが、ゲームが開始されても「ノープラン状態」でフラフラ自陣フラッグの辺りを彷徨っていた。そろそろ敵が来るという段階で、特に何も考えず、フラッグから5m位離れた木の根本の窪みを偶々発見し、そこにプローンで潜む事にした。味方の守備担当は3名であったが、開始5分後位で私以外の2名の守備担当はヒットされてしまう。「ウワー俺一人かよ。どこから敵くるか分からんし、射線もどう通ってるか分からん。だけど敵は必ず来る。それも数的有利な状況で。」という絶対絶命状態!
こちらからの距離25m位のブッシュとブッシュの間の狭い射線に敵を発見!私はM14の命中精度を信じてトリガーを3タップ!見事に命中!
すると私の真横距離20m位から別の敵が侵入!私には気付いていない。長くて重いM14の銃口の向きを変え、再びセミオート射撃!命中!
と次は、フラッグに近寄り、正にフラッグボタンを押そうとする敵を発見!発見といっても、私からの距離5mとかなりの近距離、長くて重いM14の銃口の向きを変える余裕はなく、胸元に携帯していたソーコムMK23を迷う事なく連射!命中!
間髪入れずに、別の敵が正面(私からの距離25m程)から現れ、フラッグ方向に威嚇射撃を開始、やはり私には未だ気付いていないので、再びM14が吠える!命中!
一気に4名の敵アタッカーを血祭りに上げた私が自分に酔いしれ始めたその瞬間!私の右肩に精密な狙撃弾が着弾した!「ヒット!ナイスショット!」私の後方斜め45度辺りから、完璧な裏取を成功させた敵アタッカーのVSR10からの見事なサイレントショットであった。
言うまでもなく、見事な裏取を成功させた敵アタッカーは無人のフラッグを悠々ゲット!私はその姿を見届け、その敵アタッカーと敵同士ながら「グータッチ」した。私をヒットした敵アタッカーの話では、気持ちよく射撃していた私の位置を完全に把握し、じっくりと狙いを定め、「ワンショットワンキル」したとの事であった。私が一番やりたい事をやられてしまったのだ。キルされたが、何故か爽快な気分だった。
第4ゲーム(フラッグ戦・表)
敵と味方のフラッグの位置を変更してのゲーム開始。またも「ノープラン」の私は、攻めるのか守るのかも決めかねて、自陣フラッグの周辺をフラフラしていた。開始、30秒経過した時、私は突然またも右肩をビシッと見事に撃ち抜かれた!「ヒット!ナイスショット!」とコールした私は心の中で「この射撃はVSR10に間違いない」と確信した。「俺はこういうヒットが取りたいのだ!」とまたしても心の中で叫んだ私は、セーフティーゾーンへ移動した。
第5ゲーム(フラッグ戦・裏)
このゲーム、私はフラッグ付近ではなく、敵が進行して来るであろうルートの途中で待ち伏せする事にした。前回、開始30秒程でキルされた教訓を活かし、開始早々に待ち伏せポイントへダッシュで移動、完璧なポジション(今の自分の判断としては)についた。
ゲーム開始5分後、まんまと敵が現れた。勿論、私には気付いていない。ヒットを確信した私は愛銃M14の銃口を敵に向ける途中、枝に引っかかってしまい「パキッ!」と音を出してしまった!敵は私の存在に気付き、すぐさま電動ハンドガンを抜いて私に向かって射撃!「ヒット!」と私はあえなくキルされてしまった。今回、私はアンブッシュしている側で且つ、私の方が先に敵を発見している。この圧倒的有利な状況にも関わらず敵にやられてしまうという大失態をしてしまった。いやーーー、参った。
最後に
その後も数ゲームを行い、怪我なく1日楽しむ事ができた。
地形が把握できていない初めてのサバゲー場であったが、なんだかんだ言って、「M14」と「ソーコムMK23」は私に安定的にヒットを供給してくれる頼れる相棒である。しかし、VSR10で「ワンショットサイレントワンキル」を取るという私の野望は達成する事はできなかった。後半のゲームではM14を置いて、VSR10をメインアームとして使うゲームを増やしたが、私のサバゲー技術ではこの銃の良さを引き出す事はできなかった。結局、VSR10はスリングで肩にかけて、ソーコムMK23を構える時間の方が圧倒的に長く、「VSR10を持つと、ソーコムMK23でのヒットが増える」という私の悪い(悪くはないか)癖が出てしまい、メインアームとサイドアームの逆転現象となってしまった。
しかしながら、初めてのフィールドの「地形が把握できていない」という緊張感や楽しさを存分に感じる事ができた充実した1日であった。
終わり
いつも楽しく(? ^^;)拝読させていただいています!
返信削除最近、ことに描写がきれいになってきて(上から目線で恐縮です・・)読んでいるとまるでフィールドにいるような錯覚さえおぼえます。。臨場感がすごい。
初めてのフィールド楽しいですよね!しかしこんなに満喫できるのはもはや特殊能力といえるのでは?! ある意味うらやましい。。
次の初体験も楽しみにしています!
おっしゃる通り、趣味満喫能力には少々自信があります。
削除