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ゴリゴリのバリケートフィールドでの死闘!

 

手前は比較的バリケの間が広いエリア、
奥側がCQB(迷路)エリア。
CQBエリア内はフルオート禁止。

●初の本格バリケフィールドを満喫!

今週はいつも定例会に行っている「ガーデンZ」のサバゲーフィールドが休みなので、行った事のないフィールドに行ってみたいと思った。ガーデンZ以外で一番家から近い「湘南トスカ」(みんなの森と同じくらい)というフィールドに行く事にした。

このフィールドはゴリゴリのバリケートフィールドで高低差は無くほぼ真っ平でブッシュも全く無い。高低差&ブッシュ大好きでバリケートが苦手(恐怖症)な私にとっては地獄のようなフィールドである。「だがこれも人生経験だ」と自分に言い聞かし、定例会に参加する事とした。

先日手に入れたAKストームは近中距離の精密射撃(まだまだ練習が必要)能力が高く、アサルトライフル系の中では抜群に取り回しが良い銃なので、ある意味今回のようなバリケフィールドで活きる銃なのである。なので銃のせいにして「逃げる」という事はできない。尚、逃げ場も無い。

20mから40mまで
ターゲットがあるレンジ。
とても使いやすい。


幸いな事に今回のフィールドのゲーム構成は、殆どのゲームで復活ポイントに戻って復活無制限なので、ある意味撃たれまくってキルされまくりながら、バリケフィールドでの戦いを会得しようと心に決めた。なんと言っても初めてのフィールドの新鮮な「何もわかってません感」を大いに楽しむことにした。

●鬼の正面戦闘!ガンロックの洗礼!

先ずはフィールドの右や左の端から攻めてみる事にした。前方と左右とちらかの片側の2方向だけ注意すれば良いと考えたからだ。運よくある程度まで進めれば敵の側面を取れる。しかし、実際にはそんなには甘くはなかった(逆に大辛)。敵もそう考える人たちは意外と多く、フィールドの両端のラインが激戦区になる事が実は多いのだ。そしてここには常連のガンロックやクイックショットが上手い人が来てしまう。

バリケから顔を出そうとすると私の顔の10〜20cm横を鋭いセミオート射撃の弾が通過する。「これ顔出したら絶対撃たれるわ」と感じ、動けなくなった私は、「このまま動けないままでは命は助かるかもしれないが、何も楽しめない。ビビリながらでもインチキクイックショットで応戦しよう!」と発起する。「うりゃー!」とクイックショットした瞬間、私のゴーグルに敵の見事なショットが着弾した。「敵は強い!上手い!」と感心しながら復活ポイントに向かった。

その後も何度も撃ち合いに負け続ける。そしてある事に気付く。今の私の戦闘スキルでは前に進むには味方にサポートしてもらわないで単独で動いたり撃ち合ったりする事は、ほぼ自殺行為なのだ。

●味方の援護を受け、美味しいポジションを発見!

戦闘中、試しに横の味方に「一つ前のバリケに貼り付きますので、移動中援護射撃お願いします。」とお願いしてみたら快く引き受けてくれた。「3、2、1、GO!」味方が敵が陣取るバリケートに向け、効果的な援護射撃を5〜6発程撃ち込んでくれたおかげで敵は顔を出せず無事成功。私が前のバリケに張り付くと、周りの味方が徐々に前線を上げてきてくれ、私の左右をサポートしてくれる。とても「ありがたい」のだ。

その後も味方の援護射撃を2回ほど受けながら前進し、あるバリケに辿り着く。「41番バリケ」だ。

このバリケは常連の中では結構有名なバリケらしい。このバリケは自チームの進行方向左端から少し中に入った、敵と味方のスタート地点のほぼ中間点に位置するバリケだ。このバリケに張り付いた私は中側(右側)を見ると20m程の斜線が通っている事に気付いた。そしてその射線は、ちょうど敵が前線へ向かう通り道だったのだ。次から次へと敵が現れ、私は片っ端からセミオート射撃でヒットを取った。ホント面白いようにヒットが取れるのだ。しかし、そんなエンペラータイムも間も無く終わる。私が倒し復活した敵は当たり前だが私の位置を把握している。「41バリケにいるぞ!」という敵の大きな声が響く。私が銃を構えている射線に敵は2、3名同時にクイックショットを叩き込む。間一髪で頭を引っ込めたが、同時に私の背後を守ってくれていた味方がダウン。後々考えたら、私の背後をカバー(私の側面に回ろうとしていた敵に睨みを利かせてくれていた)してくれたこの味方の方のおかげで私は気持ちよく沢山のヒットが取れていたのだ。先ほど私が面白いようにヒットを取っていた射線は敵が2名で完全にガンロックしており、顔を出せば一瞬でキルされてしまう。「やばい。もうここからは顔出せないわ」と私は逃げ腰になり、先ほどまで味方がカバーしてくれていた方向(左側)の様子を見た瞬間、「ビシ」っと額を撃ち抜かれた。私の左側に回り込んだ別の敵が距離を詰め、私の側面を取っていたのである。

「こりゃ死闘だわ!」

私は心の中で呟いた。復活ポイントに向かう中、復活した味方がダッシュで戦線に戻る。「俺も頑張らなくては」と刺激を受け、私もダッシュした。復活無制限は初心者にとってはありがたいルールで常にゲームを100%楽しむ事ができるのだが、その分体力の消耗は激しい。やっている最中は夢中で楽しんでいるが、ゲームが終わった後、ドッと疲れ(幸せな)が出る。

それにしても、こういう近距離でのバリケバトルにはダットサイトは欠かせない。わずかに一瞬だけバリケから出た顔や肩、銃をサイティングして撃ち抜く事はスコープやアイアンサイトでは難しい芸当だ。

ここまで正面の撃ち合いでの私の勝率は0%!えげつない精度のセミオート射撃に見事に顔面や腕、肩、指を撃ち抜かれている。ガンロックとクイックショットの達人たちと戦うには、訓練が必要で、今の私では100%勝てないのだ。私の好きなブッシュ地帯は、「敵が見えるけど敵からは見えない」、「敵は見えるけどある程度ブッシュが敵の弾から守ってくれる」、逆に「敵は見えないけど敵の弾がブッシュを貫通してくる」、「私には見えないが敵からは私の事が見えている」等のグレーな状況が多い(この点が面白い!)。しかしバリケートは、「バリケの中は絶対に安全」、「バリケから顔を出さないと射撃できない」、「射撃する時は敵からも見え、キルされる可能性がある」という、ブッシュの「グレー」に対し「白黒ハッキリ」している状況だ。正面戦闘の達人たちにとってはこの「白黒ハッキリしている」バリケートは戦いやすい(大好物)のだろう。

ガ〜ン。やっちゃいました。
バリケ戦は近距離且つ正面戦闘で
相手の銃を狙う事が
多いので、仕方ない。
今後はカバー付けようと思う。

●熱いぜ!ポリタンク戦!

「これはもう正面戦闘は捨てよう」と私は判断した。そしてこのフィールドの名物であるCQBエリアでの戦闘を決意(当初はビビって近づかなかった)した。CQBエリアはその名の通り、小さな出入口が四方に1箇所づつある迷路のようなエリアで、中に入れば基本的に射線は壁が全て切ってくれるので思わぬ射線から狙撃される事はない。その代わり、接敵する時は距離1〜2mという超スリリングなエリアだ。また、上手くCQBエリアを抜ければ、敵陣の心臓部に到達できるというハイリスクハイリターンなエリアでもある。ガンロックやクイックショットが上手くできない私にはもはや「運」と「度胸」でこのCQBを突き進むしかない。

ゲームスタートと同時に私は迷わずこのCQBエリアに向かった。突入時に出入り口の右側の壁に貼りつき、中の様子を銃を構えながら確認していると味方の一人が出入り口の左側に貼りつき私の反対の角度から中を確認してくれ、「右側クリア」と声をかけてくれた。私も調子に乗って「左側クリア、突入します。」と返した(気分は建物に突入する特殊部隊だ!)。突入後もその味方の方とCQBエリアの角や交差点を二人で声を掛け合いハンドサインを交えてお互いカバーしながら進む。勿論、これが初対面であり何の打ち合わせもしていないが、何故がスムーズな連携でCQBエリアを進む即席コンビ!

そしてついに接敵!私はドットサイトを視野に入れながら前進中に、角から突然敵の顔と銃が現れた(距離2m程)。現れた高さが運よくドットサイトのドットのど真ん中だったので私は迷わずトリガーを引いた「ヒット!ナイスショット!」。敵が気持ちよくヒットコールしてくれ、間一髪でヒットをとることができた。その時、コンビの味方の方は敵の裏どりを警戒して後方をカバーしてくれており、そのおかげで私は進行方向のみに集中できたのである。

さらにCQBエリアを進んだところにポリタンクが置かれていた。このゲームはポリタンク戦というゲームでフィールドの敵と味方のスタート地点から中間点の3箇所に置いてあるポリタンクを敵陣内に運べば(置いてある地点から少しでも前に)ポイント(できれば長い距離を押し込めれば良いが、1mでも押し込んでそこで守りきればOK)となり、敵陣に押し込んだポリタンクの数で勝敗を決める。

しかし、私とコンビを組んでいた味方はポリタンクには目もくれずさらに先のエリアに前進。私の後ろから追い抜いていく味方もやはりポリタンクには目もくれず、さらに先のエリアへ進出、私が「ポリタンク私が持ちますか?」と前方の味方に確認したところ「お願いします」との回答(初めてこのフィールドの定例会に参加した私に花を持たせてくれる心遣い)であった。私の前方へ進出した味方たちはポリタンクよりも、ポリタンクを敵陣に押し込む為のルートの確保を優先してくれたのである。ポリタンクを持った私は無理をせず少し前進し、安全そうなバリケに張り付いた。残り1分のアナウンスと同時に私が持っているポリタンクを奪取すべく敵の猛攻が、私たち3名を襲う。弾幕を張る味方を見習い、私も敵が押し寄せるバリケート間の道に威嚇射撃を開始した。敵の強烈な猛攻から察すると他のポリタンクも味方が押し込んでいるようだ。このゲームも復活無限の為、私たちの位置を把握している敵が次々と湧いてくるように襲いかかってくる。リスク覚悟で突撃してくる敵を私を含む3名のパーティーは全方位を互いにカバーしながら冷静にバッタバッタとセミオートで敵を仕留めていく。敵までの距離は5mから10mの超接近戦だ。まるでブラックホークダウンの映画のワンシーンで墜落したヘリのパイロットのデュラントを助けに行ったシュガートとゴードンの死闘のようだ。「うおー!熱いぜ!」私はアドレナリン全開となる。そのまま、3名のパーティーで形成した防衛陣で敵を次々となぎ倒しながらゲーム終了。敵陣に押し込んだポリタンクを無事にキープできた(ポリタンクを敵陣へ押し込んだ数は2対1で自チームの勝ち!)。この充実感が堪らない。

今回のように味方との連携がバッチリ決まると、とても楽しい!ほんと、味方のバックアップは非常に心強い。逆に2〜3名で連携してくる敵はとても手強い、というか必ず負ける。CQBエリアで敵と撃ち合いになると敵の一人が私の裏を取りに別ルートで回り込んで、私を背後から射殺するパターンで私は何度もやられた。かと言って後ろを気にしていては前には進めない。こんな時、味方の一人が後ろを警戒してくれるとCQBエリア内での生存確率が大幅に上がるのは間違いない。またCQBエリア内の交差点やCQBエリア出入り口での行動も、味方の別角度からのカバーや安全確認は不可欠だと感じた。

そして何より、銃を構え、ドットサイトを視界に入れながらのCQBエリア内を味方と声を掛け合い連携して進む時の緊張感と安心感が入り混じった感覚は、最高に楽しい!

CQB突入スペシャルフォースの面々
(私が勝手に命名)
初対面&打ち合せ無しなのに
何故か抜群の連携を魅せた!

●攻防戦守備側での快感のフルオート!

お次は攻防戦。攻撃側はセミオート限定&復活無制限で敵のフラッグゲットを目指す。守備側はフルオートOK&復活無しで迎え撃つ。攻撃側は復活無制限なので最終的にはほぼ確実にフラッグをゲットできる。守備側は最終的にフラッグゲットされるか、もしくは殲滅させられてしまう運命。このゲームは表と裏を行いフラッグゲットまでのタイムを競い勝敗を決める。

このゲームで特に私が語りたいのは守備側でのフルオートの楽しさである。守備側フラッグを防衛する為、大きな動きはできず、早い段階で位置を敵に把握されてしまうので、撃ち合いを避ける事はできない。バリケ間のバトルは顔と銃をお互い出して撃ち合うという構図になるのだが、この状況でフルオート射撃は圧倒的な強さを発揮する。銃口を敵になんとなく向けて、引き金を引けば、ほぼ確実にヒットを取れる。とりあえず敵が見えたら適当に銃口を向けて間髪入れずにトリガーを引く!しっかりと狙ったり着弾修正などしなくてイイのだ。セミオート同士のバリケ間の正面戦闘では前述の通り私の勝率は0%だが、敵がセミオート、私がフルオートの時の勝率はズバリ100%!負けないのだ!とはいえ、フルオートで豪快に二人倒した後間も無く、私は左右から敵に回り込まれて蜂の巣にされた。しかし、タッドサイト越しにフルオートの弾幕が敵に吸い込まれている様は圧巻だった。

守備側は全員がしっかりと横一列で穴の無い戦線を作り、常に左右に味方がいて、お互いがクロスファイアー(自分の正面ではなく、横にいる味方の正面の敵に対し斜めの射線で射撃ができる状態)できる時間帯は非常に強い。しかし一人キルされ、少しでも戦線に穴が開くと、そこから敵に雪崩れ込まれ、あっという間に壊滅してしまう感じであった。守備側のポイントは如何に全員が無事な状態で強固な戦線を長い時間維持できるかである。逆に攻め側のポイントは敵と刺し違えてでも如何に短時間で敵の戦線に穴を開け(キルする)、ヒットされた後に早く再度の突撃ができるか(繰り返せるか)である。攻めも守りもやっていて両方面白いゲームであった。


●最後に

バリケフィールドを一言で語るならズバリ「THE・度胸試し!」普段の生活では味わえない「強気な自分」に会える(強気にならないと何もできない。キルされるが)感覚を楽しむ事ができるのだ!しかし、当たり前だがバリケの位置や射線といった地形を把握している常連さんはやはり強かった。これは、どこのフィールドでも同じ(本当の戦争でも同じ)だろう。

この日はブッシュも無く、虫も
いないのでTシャツにてバトル。
上半身に弾が当たると痛いが
涼しくて気持ちイイ。
調子に乗って
ワンポイントスリング使用し
気分は特殊部隊!


数えきれない程ヒットを取ったが、その数をはるかに上回るヒットを敵に取られた1日だった。そして、帰宅して美味いビールを飲んだ後の夜は、最前線と無限復活ポイントの間のシャトルランの影響と、CQBエリア内の継続的な緊張状態による疲労で両足の裏と甲を同時(裏表)につりまくった。地獄のようなフィールドを楽しんだ後に、もう一つの逃げられない地獄(つった場所が足の裏と甲なのでどっち側に伸ばしても治らない、痛みから逃げられない)が待っていたのだった。

終わり



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