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VSR10での山岳撃ち下ろし狙撃

 


まだM14があった時は、VSRとどちらにしようか悩み、強そうな電動ガンを持った他のゲーマーがフィールドに入っていくのを見ると、つい弱気になり、連射ができるM14をチョイスしていた自分がいた。M14が無い今、選択肢はVSRの一択である。ある意味、迷い、雑念、ビビリは無く(と言っても若干ビビっている)、ワンショットワンキルの道を歩むしかないのだ。

いつもの私の狙撃ポイントは、山岳ブッシュ地帯の山頂付近である。夏の生い茂ったブッシュの中でロングショットを狙う私にとっては、いくつもの射線を確保する為にどうしても高低差が必要である。

楽しそうなフィールドが沢山ある千葉の方から遥々きたスナイパーの方に「何故、ここまで来るのか」を質問した事がある。答えは「高低差が欲しい」との事であった。

使う弾はBLT0.3g。撃ち下ろしなので浮き上がるポップ弾道では狙撃しづらいので浮き上がりを極力抑えたセッテイング。元々、浮き上がりが少ない重量弾が都合良いのだ。撃ち下ろしだと弾道に引力の力が加わるので、初速が上がり、重量弾のブッシュ貫通力がより一層活きる。

最近、私はサバゲー定例会に午後から参加している。午前中は別の用事をして午後から悠々と参加する流れだ。メリットは午後だとほぼ半額で参加できる点。もう一つが、午後だと他のゲーマーさんは疲れている方が多く、私の好きな急斜面&濃いブッシュの山岳地帯に入るゲーマー(地形を知り尽くした戦闘能力の高い常連さん)が少なくなる点(鉢合わせすると非常に厄介)だ。ライバルがいない分、私は安全且つ迅速に狙撃ポジションへ移動ができるのだ。

千葉のフィールドに遊びに行った時、VSRを使うあるスナイパーの方(私はこの方に見事なロングショットで肩を撃ち抜かれた)の忘れられない言葉がある。「VSRで獲るヒットは電動ガンを連射して獲るヒットとは全然違う。VSRで獲るヒットは飽きが全く来なくて、とても楽しい!」この言葉を聴いた以降、私は無性にVSRでヒットを獲りたくなった。実際、VSRでのヒットは正に獲物を狙うハンターの如く一撃で倒した時の満足感は電動ガンでは感じる事ができない境地である。この境地を目指すべく、強力な電動ガンが幅を利かせる戦場に、ボルトアクションライフルで挑む男のロマンを追い求めるのだ。

VSRの最大の強みは何と言ってもその高い静音性だ。この強みを最大限に活かすべく、私は基本的に単独での隠密行動を取る。味方とコンビやトリオを組んだ方が接敵した際の戦闘時は心強い(メディックも含む)が、これまでの私の経験上単独行動の方が、自分が先に敵を発見できるケースが圧倒的に多い。逆に味方と複数人で行動している時は敵に先に察知され待ち伏せを喰らう事が多い。理由は単独行動の方が敵の移動時のブッシュや枯葉をかき分けた時や踏みつけた時の音をいち早く察知できる確率が高いからだ。味方と複数人で移動する場合、自分が立ち止まっても、味方が移動している時は必ず味方の移動する音があり、この味方の移動する音がある時は敵の移動音を察知しづらい。逆に、単独行動だと、自分が立ち止まった時に聞こえる移動音は基本的に敵のものであり、先に敵の方向や進行スピードを把握する事ができる。特に敵が複数人で移動している時は、非常に察知しやすい。基本的に敵と正面戦闘をしないスナイパーは複数人行動の戦闘力よりも、単独行動による隠密性を重視するのだ。

VSRの良いところは一度狙撃が成功しても、まず位置バレしない。電動ガンだと一度発砲すると音で居場所がバレて、敵の電動ガンの猛烈な反撃を食らう。位置バレした単独行動のエアコキスナイパーは電動ガンの格好の餌食となる。VSRの高い静音性能のお陰で狙撃が成功しても、失敗しても、圧倒的な生存確率を維持する事(サバイバルゲームというゲーム名から究極の目標は自分が生き残る事)ができる。

山岳ブッシュ地帯での単独&隠密を取る私は度々、一人だけ生き残り、多数の敵から追われる「キツネ狩り」状態になる。ゲーム終盤、殆どの味方がキルされるとスタッフさんが「生存確認を行います。生存している方は1発撃ってください」というアナウンスを行う。たった一人残った私は、居場所がバレのはイヤだが、撃たないでいるとゲームが終わってしまうので仕方なく1発撃つ。しかし、サイレンサー付きのVSRは静か過ぎて撃っても聞こえない。仕方ないのでサイドアームを撃つが、ソーコムMK23なので、これまたVSR以上に静かなので聞こえない。先日ゲームマスターの方に「たいてい一人生き残るのはあなたなので、静かな銃だから、生存確認の時は、どこか遠くのバリケートに向かって撃って下さい。発砲音はわからないけど、着弾音ならわかるから」とアドバイスを頂いた。これなら居場所もバレにくいので納得だ。「キツネ狩り」状態も私は嫌いではない。多数の敵に追跡されながら逃げるスリルや、意を決して敵のど真ん中へ単身突撃する興奮を味わう事(最後は四方八方から撃たれて蜂の巣状態になり、映画プラトーンのエリアスが戦死した時のポーズをする)ができるからだ。先日あるスタッフさんから「あなたのゲーム終了間際の単身での無謀な突撃は恒例行事になりつつある」とのコメントを頂いた。

狙撃する時は、基本的に体を相手に晒す事になる。こちらが狙撃できるという事は相手からの射線も通っている事を意味する。なので狙撃中に相手に自分の位置がバレて反撃を喰らったら、ほぼ確実にキルされる。当たり前だが、狙撃中は常に相手からも狙撃される状況なのだ。しかし、この緊張感が堪らないのである。そういえば、戦争映画の狙撃シーンのスナイパーが狙撃するシーンは、今思えば頑丈なバリケートに身を隠しながらではなく、ほぼほぼ身体を晒している。晒している代わりに、相手から距離が遠いか、もしくは迷彩服やギリースーツでカモフラージュし、位置を認識させない。そもそも正確に狙撃する際は、被弾を防ぐ為の窮屈な体制より、体を晒してリラックスした体制の方が重要である。正確な狙撃と被弾リスクはトレードオフの関係なのかもしれない。

ゲーム終了後、私が狙撃した敵から「そこにいたんですか」、「綺麗に一撃でやられましたよ」、「そっちの方向から撃たれるとは思わなかった」という声をかけてくれると、とても嬉しい。逆に私がキルされた時は、撃たれた相手を讃えて声をかけたいものだ。

何度も言わせて頂くが、自分は相手の位置を認識し、相手は自分の位置をわかっていない状態で、コッキングしスコープを覗いて相手にレティクルを合わせ、トリガーを引く時の圧倒的な優越感(普段の日常生活では劣等感だらけ)は堪らない!そして、「静かに」、「一撃で」、「確実に」相手を倒す楽しさ(獲物を仕留めた感、ハンティング感)は電動ガンでは味わえないのだ。

終わり



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