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地下足袋はサバゲー最強のバトルシューズ!

 


ズバリ、私のサバゲーシューズは地下足袋(力王たび)です!

と力強く叫んだ直後ですが、いきなり地下足袋のデメリットから潔く吐き出してしまいましょう!

靴底はペラペラでクッション性はほぼゼロ


★地下足袋のデメリット

(冬は寒い。地面が冷たい)

 ソールの部分が通常のサバゲーブーツ等と比べ、極端に薄い為、特に冬は地面の冷たさをダイレクトに感じてしまう。因みに私はこの冷たさを克服する為、通常の5本指ソックスの上に「もこもこ温ったか5本指ソックス」を重ねて履いており、今のところ何とか寒さを凌いでいる。

(硬いものを踏むと痛い)

 こちらも極薄い生ゴム性でクッション性ほぼゼロ(裸足に限りなく近い)のソール故のデメリットで、地面にある石、枝、小さな切り株等を踏むと痛い。しかし、慣れてくると足ツボ刺激のように心地よく感じる。

(硬いものにぶつかると痛い)

足を包む素材は布なので、木の幹、切り株、岩等に足をぶつけると痛い。

(大工や鳶の職人さんのような雰囲気が漂ってしまう)

 「お洒落は足元から」という言葉通り、軍用や特殊部隊等の上着やズボン、銃、装備を纏い、ミリタリー感バッチリのコスチュームでサバゲーに臨んでも、足元が地下足袋だと、何となく大工や鳶の職人さんのような雰囲気が漂ってしまう。職人さんはカッコ良いので、私個人的にはデメリットでは無いと感じている。


悪い部分を先に潔く吐き出したので、早速メリットを熱く語りたい!

★地下足袋のメリット

(安い)

 私の地下足袋はホームセンターで1,500円程で購入。現時点で間違いなく元は取っている。

(頑丈)

 かれこれ20回程サバゲー定例会で使用し、使用後はブラシで土を落とし、ネットに入れて洗濯機で洗っているが、現在も問題なく使用できる。見た目も全く問題は無い。勿論、ソールの剥がれや、縫い目のほつれ、留め金の破損等も無い。

(足音が静か)

 ゲーム中、隠密行動を取る私にとっての大きなメリット。ソールが薄く「足裏感覚」と「フォアフット移動」(後述にて詳しく解説)」が上手く使えるからではないかと私は感じている。一言でいうと「忍者の忍び足」のようなのだ。

(滑りにくい&滑る事ができる)

 靴底の厚い作業用ブーツやジャングルブーツで泥濘んだ斜面を登ろうとして、ズルッと滑って上手く登れない経験は誰もがあると思う。しかし、地下足袋だと上手く登れてしまうのだ。ソールが薄く「足裏感覚」(後述で詳しく解説)が上手く使えるので、足裏で地面の微妙な凹凸や硬さ、柔らかさ等を感じ取り、足裏の微妙な力加減と体重を乗せるポイントの調整で、雨上がり等でヌルヌル状態の土や泥の斜面でも、足裏を吸い付かせて踏ん張る事ができてしまうのだ。又、この「足裏感覚」の斜面状況の情報収集能力と微妙な力の加減と体重を乗せるポイント調整能力を利用してモコモコ、カピカピ、ヌルヌル、ズルズル等様々な状況の斜面を上手くスピードコントロールしながら滑り降りる事もできるのだ。このメリットにより、狙撃ポイントへのスムーズな移動、足元が悪い斜面での安定した狙撃が可能となる。

★デメリットが生んだメリット

「硬い物を踏むと痛い」「硬い物が当たると痛い」「寒い日は足の裏が冷たい」というデメリットがあるからこそ、「足音が静か」「踏ん張れる」「滑る事ができる」というメリットを享受する事ができるのだ。

 デメリットである「痛いおもい」をしたくないので、足を着地させる時、否応なしに足場を確認し、慎重に足を置く(踏むと痛いものがないかどうか足の周辺や足裏の状況に対し神経(足裏感覚)を研ぎ澄まし、足先から慎重に着地する)ようになる。この動作自体が「静かな足音」の大元なのだ。

 又、寒い日は足の裏が冷えてしまうほど薄いソールのお蔭で、前述のように足裏で地面の僅かな凹凸や硬さ、柔らかさ等を感じ、「体重の乗せどころ」を探る事ができる。

 しかし、地下足袋を履いた事が全く無い方が、いきなり履いても最初はデメリットばかりを感じてしまうかもしれない。メリットを感じるには「皆さんの誰もが持っている」又は「誰もが持っていた(過去形)」、更には「努力次第で誰でも手に入れる事ができる」ある人間の能力が必要となる。それはズバリ「足裏感覚」、「フォアフット」、「間接視野」の3つ。


★地下足袋に辿りつくまでのストーリー

(スキーの経験)

 私は、学生時代にスキーにハマり、冬のスキーシーズン中は友人のY氏とずっとスキー場で泊まり込みのアルバイトをしてスキー三昧の日々を過ごした経験がある。この時に身に付けたのが「足裏感覚」だ。スキーに少し詳しい方なら「足裏感覚」と聞けばピンとくると思う。スキーを滑っている足の部分を想像してほしい。外から見るとガッチリブーツで固定されて動いていないように見える。ある意味「ほぼ動いていない」という解釈も間違いではないが、実は足裏の範囲での体重移動がガッツリ(範囲は狭いけどアグレッシブに)行われているのだ。足裏の体重をかける位置は「前側」と「後側」という大雑把なものではなく、親指、小指、母趾球、内側ラインの前と後ろ、外側ラインの前と後ろ、踵等の他、逆に足裏全体に均一(ベタっと)に体重をかけるという感覚もある。特に母趾球はターンでの力点になる。スキーのターンにおける私の感覚は、「母趾球に乗って斜面の谷側に身体を落とす」というイメージで「ゆっくり落とすとロングターン」、「急激に落とすとショートターン」という具合(自分で無理に板を振ったり回したりせず、的確な加重で板にターンさせる、ターンするまで待つという感覚)。この落とす瞬間にしっかりと母趾球を意識して、ここに体重が乗っている事を感じる事ができるかがミソである。この「斜面の谷側に身体を落とす事(足元に体重をかける)」により、母趾球を「押し捻る」事(この「押す」と「捻る」を感じる事も「足裏感覚」の大事なポイント)ができるのだ。押す事(体重を母趾球一点に載せる)によりスキー板を撓ませ、捻る事によりスキー板のインエッジを雪に食い込ませ、ターンをスタートさせるのである。この足裏の使い方はフラットバーンでの基本的なターン時のイメージだが、この他に「フワフワの深雪(踵に加重)」、「カリカリのアイスバーン(外側ラインや内側ラインに加重)」、「砂のようなザラメ雪(親指や小指に乗り込んで板のエッジをソフトに雪に入れる」というシーンでは足裏への体重の乗せ方が変わってくるのである。このままだと、「M14のブログ」ではなく、「スキーブログ」になってしまうのでここらでスキー談議はストップする。要はこのスキー経験が私の「足裏感覚」の基礎を作ったのである。

(左膝前十字靭帯断裂の年間3回の手術とリハビリ)

 私が43才の時、Y氏と久しぶりに2人でスキーに行った時、左膝前十字靱帯断裂の大怪我をした。その頃、サッカーシニアリーグのチームに所属してサッカーを楽しんでおり、復帰したかったので「完全復帰」を目指し手術を決断(今後激しい運動はしないと言うなら手術はしないと言う方法もあった)。通常なら手術は1回で終わるはずだったが、様々な事情(これを話すと長くなるので割愛)により、全身麻酔で2週間入院の手術を1年間で3回も味わる事になってしまった。なのでリハビリも3回行った。このリハビリとは、手術後の全然足が動かず、筋力もガクンと落ちた状態から根気よく地味な運動メニュー(力を入れる練習、筋力やバランス感覚を回復させる)を続けるものである。やっと足が動くようになり、筋力も回復したところで2回目の手術で全て一からのスタート、もう一度根気よくリハビリして回復してきたところで3回目の手術で再度一からスタートと、おそらく普通の人の3倍の量のリハビリをやった事になる。3回目のリハビリとなるとかなり自分でもリハビリ種目のコツや力の入れ方、バランスの取り方に詳しくなり、この怪我でリハビリしている人に教えたくなる位(多分この怪我を経験した事のないリハビリトレーナーとはイイ勝負ができるレベル)になってしまった。それはさて置き、「足裏感覚」へ話を戻す。

 リハビリの種目で片足スクワットというメニューがある。その名の通り、片足で初めはどこかに捕まりながら、慣れてきたらどこにも捕まらずにバランスを取りながら膝を曲げ伸ばしする。私はこの種目が、しばらく足を動かしたり、運動もしていなかったせいで、筋力もバランス感覚も失い、フラフラして上手くできなかった。この時トレーナーの方に指摘されたのが、「浮き指気味になっている」という事だった。「浮き指」とは様々な理由から足の指の機能が衰え、足指で地面を捉える事が下手になり、重症の場合、指が浮いて地面に着かない(浮いている)症状の事(「足裏感覚」とは程遠い状態)を言う。この症状を緩和する為にトレーナーの方に足の指や甲の筋肉を伸ばすマッサージをやってもらい、自分でもこの部分をほぐすストレッチを行った。その結果、徐々に足の指に体重をかけ、足全体のセンサーを使ってバランスを取る感覚が少しづつ戻ってきた。しかし、まだまだ不十分であった。

(足の裏のタコ)

 リハビリ期間が終わり、本格的にサッカーに復帰した時期の事である。手術した左足の筋肉の衰退による左右の足の筋力やバランス能力のアンバランス(左足は単純に弱い為、右足は左足をカバーする為に其々無理に頑張り過ぎた)によって、「右足の脹脛」、「右足のハムストリング」、「左足の脹脛」、「左足のハムストリング」の4箇所を順番に肉離れし、徐々に回復してきた頃にある事に気付く。怪我する前には一回もできた事がなかった箇所にタコができてしまった。場所は怪我をした左足裏の母趾球と小指の付け根部分の2箇所である。因みに右足裏には何もタコはできていない。筋力やバランス感覚が弱った私の左足は自分では特に意識していないが、タコができる程一生懸命バランスを取り頑張ってしまっていたのだ。しかし、まだ足の指が上手く使えていない(浮き指気味)ので、その分、母趾球と小指の付け根に加重し過ぎていたのだ。おそらく初めは母趾球に加重が集中(前述のスキー時代のクセなのかもしれない)してしまい、足指に加重を上手く分散できない分、その圧力をカバーするために反対側の小指の付け根にも加重が集中してしまったようであった。酷い時には足の裏を着地させると痛みが出る時もあった。

(ビブラム5本指シューズでのトレーニング)

 足裏感覚(主に足指感覚)を取り戻す為、私はビブラム5本指シューズを購入し、筋トレやランニング、ウォーキング時にこれを履いてトレーニングしてみた。最初にこのシューズを履いた時の感想はズバリ「足の指が開いて裸足のようで気持ちいい」だ。このシューズはその名の通り指部分が5本に分かれており、ソールにはクッション素材が殆ど無く地下足袋同様ペラペラで薄い構造(裸足のような感覚)だ。その為ウォーキングやランニングする時は「踵着地」の「ヒールストライク走法」ではなく、強制的に足の指を含む足裏の前側で着地(足音を立てずに忍び足する時も)する「フォアフット走法」になる。

「フォアフット走法」の前に、先ずその正対に位置する前述の「ヒールストライク走法」の方から語らせて頂く。

「ヒールストライク走法」とは子供から大人、マラソン選手を含む殆どの日本人の走り方で、靴底のクッション(特に踵部分)がある事を前提(現代社会では当たり前)とした走り方(いわゆる普通のランニング)である。マラソンでの「ヒールストライク走法」のメリットは、「慣れている走り方である」、「踵で着地する際の衝撃を推進力に換える事ができる」、「フォアフット走法と比べ、腱や筋肉への負荷が少ない」という点である。デメリットは「膝、腰等の関節系への衝撃が強くこの部分への疲労やダメージが溜まりマラソンにおける後半の失速や慢性的な怪我の原因となる」点である。

 「フォアフット走法」とは簡単に説明すると「足の裏の指を含む前側から着地する走り方」であり、アフリカ出身の長距離ランナーはほぼ全員この走法である。アフリカ出身のランナーの殆どは子供の頃から裸足で野山を駆け回っており、日本の子供たちが普通に履いている靴底にクッションがある靴は履いていない。これは靴底が薄いどころの話ではなく、地面の状況がダイレクトに自分の足の裏に跳ね返ってくる状況であり、おそらく「フォアフット走法」ではなく、「ヒールストライク走法」では足首、膝、腰等に甚大なダメージを喰らいすぐに怪我をしてしまうだろう。マラソンでの「フォアフット走法」のメリットは、膝、腰等の関節系にダメージが溜まりにくい」、「スピードが出る(因みにヒールストライク走法の人もダッシュする時と足音を立てずに忍び足する時はフォアフットとなる)」と言う点である。デメリットは「膝や腰等の関節系に負担がかからない分、アキレス腱、脹脛の前後、腿の前後、お尻周りの筋肉に負荷がかかる」と言う点。逆に言えば、足の腱や筋肉が強靭(ここが衝撃に対するクッションとなる。アフリカの裸足で遊ぶ子供たちは自然と鍛えられてる)でないとできない走法とも言え、この走法で長い距離を走る事ができれば、膝や腰の関節系へのダメージが少ない分、マラソンレース後半でスピードを落とす事なく、逆にスピードを上げるような走りが可能となる。

 東京オリンピックの男子マラソンで活躍した大迫選手が「フォアフット走法」である事は有名である。膝や腰等の関節自体を鍛える事は難しいが、それらを支える筋肉を強化する事は可能である。しかし、アフリカ系の人と日本人とでは骨格や筋肉、腱の付き方が異なるので、日本人が後から習得するのは難しいと言われている。だが、よくよく考えてみると日本だって侍がいた戦国時代等の大昔は、みんな靴底にクッションなどない足袋を履いていたし、その頃の日本の子供たちもアフリカの子供たち同様に裸足で野山を駆け回っていたに違いない。正にその時代の「侍」、「忍者」、「武将」、「足軽」たちは「フォアフット走法」や「ミッドソール走法(足裏全体が同時に着地するテレビドラマ「陸王」の足袋型ランニングシューズの走法。詳しい説明は割愛)」で「戦」(現代はサバゲー)をしていたのである。要は「底にクッションがある靴を履く欧米文化」が「フォアフット」ではなく「ヒールストライク」に導いたと言えるのではないだろうか。因みに大迫選手はマラソンでアフリカ選手に負けないレース後半でのスピードを追求する為に過酷なトレーニング実施した結果、特に「フォアフット走法」を身に付けようとした訳ではなく、自然にこの走法が身に付いていたというからビックリである。本人は自身がこの走法を身に付けた(身に付いてしまった)後に「フォアフット走法」という言葉を知ったとの事であり、私は「ほんと理屈じゃないんだな(かっこいい!)」と感じた。と気付いたら、またもや「M14ブログ」ではなく「ランニングブログ」となってしまいそうな勢いなので、話を元に戻す。私は、ビブラム5本指シューズを履いて、筋トレ、ダッシュ、ランニングを行い、ほんの少しずつではあるが、足の指が上手く使える(足指で地面を掴む、捉える感覚が復活)ようになり、足の裏のタコは徐々に改善した。今でも足の裏のタコは残っているが、痛みは無く、特に気にならないレベルまで回復している。

学生時代、スキーで培われた「足裏感覚」が戻ってきたのである。


ビブラム5本指シューズ
左は「トレーニング用」
右は「お出かけ用」

(「山の民たち」との出会い)

 私がよく定例会に参加するサバゲー場はアップダウンが激しい山岳フィールドである。斜面に関しては、登る時に木の枝や根っこ、蔓に捕まらないと足だけの力では登れない箇所が多く、サバゲーというより、ほぼ登山(場所によってはクリフハンガー状態)である。そんな山岳地帯を何人かの常連の方たちが、驚異的なスピードで登り降りしている光景を私は目の当たりにした。そして物の見事に「側面攻撃」や「裏取」を成功させていたのである。その方たちを私は心の中で勝手に「山の民たち」と呼んでいる。「山の民たち」は普通の参加者が移動できない(移動したくない)急斜面のルートを我が者顔で移動し、山の頂上や中腹から神出鬼没の攻撃を仕掛け、敵を苦しめていた(味方なら非常に心強い存在)。私は「山の民たちの動き」を盗む為、同じチームの時は行動を共にさせて頂いた。その時、私はまだ地下足袋ではなくホームセンターで買った安い作業用ブーツを履いていたので急斜面を登る時は上手く斜面で踏ん張る事ができずズルズル滑っており、特に泥濘んだ急斜面を移動する時は「山の民たち」に付いて行けず(お手上げ状態)同伴(側面攻撃や裏取)を諦めていた。

 前述の「お洒落は足元から」の話に戻るが、「山の民たち」の中でも特に隠密行動が上手かった方二人の服装を見ると、上着やズボンは通常の迷彩服やギリーを身に纏っているが、何故か二人とも他の人たちと雰囲気が違う。そして足元を見ると二人とも「地下足袋」を履いていたのである!まさに建設現場の職人さん御用達の「力王たび」だ!二人の方の内一人の方に「何故地下足袋なのか?」と言う質問を投げかけたところ、「私も以前は通常の運動靴を履いていましたが、急斜面で踏ん張ったり、滑り降りたりしている内にすぐに傷んでしまい、当初は安かったとの理由から試しに地下足袋を試しました。そうしたら、足音も静かで物凄く動きやすく、それでいて壊れないという事を知ったので今でも使用しています」との納得のコメントを頂いた。私は、ビブラム5本指シューズで指の部分が分かれていて靴底が薄いシューズの「気持ちよさ」を知っていたので「地下足袋をサバゲーで使ってみよう」と決断した。

(地下足袋との出会いと間接視野)

 当初、友人のT氏からは「ブッシュが折れて上向きの尖った茎とか踏んだら危ないんじゃない」と言われ、「その通りだ」と思ったが、「だから気をつけよう」と気を引き締め、サバゲーでの地下足袋使用に踏み切った。アスファルトやトレーニング場の硬くて平らな場所では指の部分が分かれていて靴底が極端に薄いシューズ(ビブラム5本指シューズ)に慣れていたが、山岳&ブッシュ地帯は初めてである。当初は恐る恐る移動していたが、少し慣れてくると自然界のありとあらゆる地面(硬い土、柔らかい土、粘土質の泥、草の上、枯れ葉の上、小枝の上、幹の上、岩の上、小石の上等)の感触を味わう事ができて「気持ち良い」プラス「楽しい」という境地に入った。この「楽しさ」とは、スキーで培った「足裏感覚」は、あくまで足の裏の平らなスキーブーツに自分から働きかける「能動的な足裏感覚」であった事に対し、野山を地下足袋で移動すると言う事は「能動的な足裏感覚」プラス、地下足袋を介して地面の状況を足裏で感じとる「受動的な足裏感覚」を体感できた事である。

 「地面の状態を気にしながら下を見て移動しなければならず、索敵がなおざりになってしまうのでは」という心配もあったが、そこは不思議なもので、特に下ばかり見ているような事は無かった。先ずは「硬い物を踏んだり、当たったりすると痛い」という身体の防衛本能(アフリカの裸足で遊ぶ子供たちと同じ)から自然に前述の「フォアフット走法」ならぬ「フォアフット移動(足音が立たない忍び足)」になる。「痛い思いはしたくない」と言う程よい緊張感から目では見えなくても足元辺りのセンサー(足裏感覚)が研ぎ澄まされ、意外と上手く移動できた。

 また、「全く地面を見ていないという訳ではない」と言う点を、自分自身で振り返って分析するとサッカー経験で培われた「間接視野」を上手く使っている事に気付いたのである。「間接視野」とはサッカーで言うならば、ボールを足元でコントロールする際に視野全体の下の部分でボールを認識しながら、正面や左右の部分で周りの状況を把握し、ドリブルや動きながらのトラップやパスを行う事を指す(その他にボールを持っていない時にボールがある地点と他のエリアを両方視界に捉える事も含む)。ボール(地面)と周りの状況(索敵)を両方同時に凝視する事(神経を集中させる)はできないが、大まかな情報を広く取得(サッカー用語で言うと分散型集中力。分かり易く言うと「車の運転」もコレを使っている)できる。この「何となく視野の各場所をそれぞれ大まかに把握し自分が次にどう動くかを刻一刻と状況が変わる中で次々に判断する」と言うサッカーの経験が、足元にある程度気を配り、同時に索敵しながら移動すると言うマルチタスク的な行動に活きていると私は感じた。オット、またしても「M 14ブログ」から「サッカーブログ」になりそうだったのでここで「間接視野」の話はストップ。

 以上が、「地下足袋に辿りつくまでのストーリー」である。そして最後に、

M14の狙撃を支える最強のバトルシューズ地下足袋を楽しむ為のキーワードは

「足裏感覚」「フォアフット移動」「間接視野」の3つだと私は思う。

 私の大好きな「スキー」「サッカー」「サバゲー」が「地下足袋」で繋がっていた事にこのブログを執筆していたら気付き、調子に乗って気持ちよくなってしまい、またもや「ニヤニヤ」してしまいました。

終わり


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