M14&VSR10 友人T氏との早朝射撃訓練
T氏のVSR10。カモテープで偽装。 |
T氏のカスタムVSR10が凄かった!
射撃訓練場についた、私たちは先ずT氏からVSR10の状態をヒアリングした。詳細は以下の通り。
●流速ルーズバレル300mに変換。
●チャンバーホップパッキンをメイプルリーフシリコンパッキンに変換。バレルとの結合部は金属製のリングにて固定し、気密性をアップ。
●チャンバー内ホップアームを押し面のセンターラインが少し湾曲し凹んでいるメイプルリーフ製に変換。このホップアームの組み込み可動部分にお名前テープで微調整。ホップ掛け部分は面ホップ、デルタ方式を採用した最新型。
●シリンダーとチャンバーの結合部分を少しだけ削り、チャンバーにノズルが当たる部分の隙間を無くし、気密性を改善。チャンバーにノズルが隙間無くピッタリと当たっていた。
●弾は奮発して東京マルイバイオ0.28gスペリオールを準備。
以上、シリンダーは開けず、ホップ能力アップと気密性の改善を図り、既存のパワーを最大限効率的に活かす事に注力した健全なカスタムチューンである。
黄色がメープル、黒がノーマルのパッキン |
面ホップ、デルタ形式 |
赤がメープル、黒がノーマルのホップアーム |
下のアーチが無い方が流速ルーズバレル |
で、肝心の弾道は?
ノーマルとは明らかに違う惚れぼれするようなフラットな素晴らしい弾道!具体的には。
40mのターゲットへの着弾時、ノーマルはホップで浮き上がった後、ドロップしながら着弾するが、T氏のVSR10はほんの少し浮き上がりながらほぼフラットで着弾し、50m付近から少しずつドロップしていく感じ。射撃時の縦の偏差が限りなく小さい、なんとも当てやすい弾道だった。集弾率も大きな散らばりが無く非常によく纏まっており、ノーマルとは明らかに向上している。40m先の直径20cmほどの丸い金属のターゲットに続け様にヒットさせるT氏の弾道を真横で私もスコープ越しに観察し、思わず「明らかに違う、素晴らしい」と唸った。初速の方は0.25gで比較した場合、ノーマル(私のVSR10)はノンホップで84m/sフルホップで74m/sに対し、こちらはノンホップ、フルホップともに85m/sとホップの有無にほぼ関係なく安定していた。今回30m先の直径3cm程の小さいターゲットにもトライ。こんな小さなターゲットにもT氏のVSR10は着弾修正しながら、10発以内で命中させた。因みに私のノーマルVSR10は50発目位に何とか命中させた。話は脱線するが、私は命中させた後、試しにすぐに40m先の直径20cmのターゲットを撃ってみたら、3cmのターゲットで神経が研ぎ澄まされていたせいか非常に楽に見え、初弾で当てる事ができた。しかし、少し休んでから、再度40m先の直径20cmのターゲットに挑むと、いつもの難易度に戻っていた。単なるラッキーだったかもしれないが、3cm、20cmと連続してヒットした時はとても気持ちの良いものだった。
T氏のスコープからの40m先の直径20㎝の的。 |
T氏のスコープからの30m先の直径3㎝の的。 |
話はT氏のVSR10に戻る。
いやはや、手を(愛を)加えると、とんでもない事になるという、この銃のポテンシャルの高さには改めて脱帽だった。私はT氏に
「この銃で外したら、言い訳できないな」という最高の嫌味と褒め言葉を贈った。
私の銃に対するポリシーは
●ノーマルでも性能は十分。
●これ以上性能はを向上させる必要は無し
●ノーマルが1番バランスが良い
●カスタムを始めると底なし沼になってしまいそうで怖い
というものである。今後このポリシーがどうなるかは自分では分からないが、今日はこのポリシーがグラついた事は確かだった。
射撃訓練後、T氏からこんなメッセージが届く。
「中学のとき、大好きだったのに最後までオーナーになれなかった改造版SS9、その名も9000。あのときの「忘れもの」をついに取りに帰った。大袈裟ではなくそんな気分。感無量の48歳。」
このメッセージを見た時、何故か私も感無量になった。
終わり
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